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「私時代 WATAKUSHI-JIDAI 野呂一生自叙伝」レビュー

2017年1月27日 | ブログ

夜中にふと目が覚めて、朝までまだ遠いのに目を閉じても中々寝付かれない。
そんな時、スマホをいじってしまうことが多い今日この頃。
脳が活性化してしまい、睡眠には逆効果らしいのですが、照明なしで時間潰しができる手軽さには中々抵抗できないものです。

こんにちは。スマホ依存歴は国内トップクラスと自負しているフェアプレイ・レコーズWEB担当の加藤です。

昨晩、飼っている猫に起こされたのが午前2時ちょっと前で、それから眠れなくなってしまい、アマゾンを回遊していたら野呂さんの自叙伝を発見。
出版されたことは昨年末から話を聞いていたのですが、仕事に流されて読むことができていなかったのでポチッと購入しちゃいました。
電子化されているものはもっぱらKindleで購入しているので、ダウンロードしてすぐに読み始めたら止まらなくなってしまい、結局徹夜で読み終えました。

私時代 WATAKUSHI-JIDAI 野呂一生自叙伝

野呂さんの生い立ちから(なんとバースデーが1月1日!)、ついこの間の2016年までの延べ60年間、音楽キャリアに限っても40年以上になるライフログは読み応え充分です。

全編、野呂さんの一人称で進行するのですが、乾いた文体でスイスイ読むことができます。
かといって味気ないわけではありません。なんといっても登場人物が豪華!国内外の一流ミュージシャンがこれでもかというくらい出てきて、野呂さんのキャリアと絡み合います。
流石はずっとトップシーンを走り続けているギタリスト、と圧倒される一方で、随所に挟み込まれるちょっとエッチな着眼点・・・決して下品にならず、ユーモアの域に留まっているのが丁度良いです。(高校時代の「グループロック」の下りなど、読みながらニヤけてしまいました。何がツボだったかは書籍を読んで確認してみてください。他にもニヤけポイントはいっぱいあります)
世界的なアーティストになりながら、世田谷のギターキッズマインドを持ち続けている野呂さんの言葉は、ギャップ萌えマニアのハートを鷲掴みにするはずです。

一方で、カシオペアの転換期にはやはり相当深く悩まれたんだ、ということを改めて知ることができます。
長く活動を続けていれば壁にもぶち当たろうものですが、野呂さんがすごいのは、どんなに状況でもご自身の音楽を追求し続けていることです。
名実ともに成功したバンドを解散してからすぐに「ひたすら練習と研究に励み」「自分の中での一番の成長期」とするなんて、他の誰にも真似はできないのではないでしょうか。

実はこの本の中に、我がフェアプレイ・レコーズも登場します。
野呂さんと天野清継さんのアコースティックユニット「お気楽ギグ」のレーベルとして、はもちろんですが、我が社の代表が「勝ニ裕之君」「勝ニ君」として随所に顔を出します。
高校時代の人間カラオケイベントとか、今も脈々と続いている年末の大セッション呑み会とかの交流が垣間見れるのは、いい大人達のルーツや、変わることのないキッズ感覚が垣間見れてホッとします(?)
余談ながら、舞台も時代も全然違いますが「夢酔独言」(勝海舟の父親であり幕末最強とも言われる勝小吉の自叙伝)に近い読後感を個人的に覚えました。

「お気楽ギグ」が発表したアルバム2枚、「昭和ニッポン」と「昭和ニッポンⅡ」、絶賛発売中です。
カシオペアを始めたとした超絶テクの野呂さんとは別の魅力がある、緩くて渋くて暖かい野呂さんと天野さんのギター、のんびり過ごす時間のBGMなどにおすすめです!

  • お気楽ギグ
  • 昭和ニッポン
  • 昭和ニッポンⅡ
  • アルバム未収録曲『浜辺の歌』 インストア・イベント動画

    それでは、本日はこのあたりで失礼致します。
    どこかでお会いすることがあれば、お気軽にお声がけください。

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